日常の小さな幸せ。

By Iwate Angler - 8月 04, 2020


<Golden Iwana on Caddis>

コロナパンデミック、大雨、爆発、地震、イナゴ大群、株価暴落、ロックダウンによる解雇と収入不足… 数え切れないほどの問題。もしかしたら今に始まったことではないかもしれない。沢山の人が水を飲めず、適切な医療を受けれず、十分なお金を得られず、毎日数万人の人間が死んでいっている事実は何年も前から問題になっている。

快適なベッドで寝れる。美味しいお水が飲める。ビデオ通話で大切な人と話すことができる。こんな日々の小さな幸せを噛みしめながら私は生きていきたい。

大好きな「釣り」に、大好きな「人々」と行けることがこんなにも幸せなことだと気づけたのは、この時代に生まれることができたからかもしれない。そんなひと時を、今日は皆と共有したいと思う。

釣り人の朝は早い。私は330分に、相方は3時に、相方の兄貴は230分に、父は… きっとギリギリに起きただろう。笑

今回は相方の家族も一緒に釣りにいくことになった。「家族遠足の邪魔にならないかな...」と思いながらも、皆の優しさに迎えられ一緒に渓流へ。

左から、父→相方→兄貴

今日の相方は朝から絶好調。 鼻毛が出ていることも露知らず、朝から私を笑わせてくれた。

さぁ、釣りをはじめよう。
早速お兄さんの笑顔が溢れる。

本日ファーストフィッシュ。


雨の影響で水量がいつもよりあったが、流心の奥、木陰で暗くなった大岩傍の巻き。こんなイワナが顔を出してくれた。

やはり兄貴に釣られるのは悔しいか…?  落ち着いて。まだまだ今日ははじまったばかり。

釣りたい気持ちを抑え、父親のために精をはる相方。もう何回目だろう… 父親がバラして落ち込む姿をみるのは

ドヤっ!「こう釣るんだよ」と言わんばかりのアプローチで、父親の目の前で釣ってみせた。川で年齢は関係ない。そんなシビアな世界なのかここは...笑

「ひっかけたぁぁぁぁ。」 それにしても渋くてかっこいい男。

そう...この一瞬。皆も時に感じれる、「釣りが好きだ」と思える最高のひととき。年齢なんて、いままで何匹バラしたなんて、そんなのが吹っ飛ぶのが「魚」との出会い。




安心して、ちょっくら一休み。


あんたも少し休め...笑  休むことも勿体無いほど素敵な環境。こんな時間がずっと続けばいいのにと皆思っていただろうな。




では後半は一気に。
















写真におさめた以上にたくさんのお魚さんが遊んでくれた。どれも個体差が大きく、私たちを飽きさせない。歩いて釣って高巻き、歩いて釣って高巻き。遡行がとても速い相方家族。凡人の私はついていくのが精一杯。後ろでこけても誰も気づかず、気にもかけてくれないCOLD ハート...笑 (バレなくて良かった...w)
毛針の世界に導いてくれた相方に感謝しつつ、退渓点までもう少し。竿をたたんで、カメラに手をかける。これは私の仕事。人の幸せをフレームにおさめることはめちゃめちゃ楽しい。

さぁ、最後の締めは父に飾ってもらおう。あとは神頼みの相方。この釣行で教えられることは全部教えたんだろう。お父さん、期待に応えられるのか。


2人を暖かく見守るのはいつもお兄さん。そんなこと全く気づいていないんだろうな。


きたあああぁぁぁぁ!!!!!


安心が溢れるお兄さん。



お疲れ様。振り返ってみると全然小さくなかった。こんなにも濃くて深くて、忘れられない思い出になっているなんて。「大きな幸せ」すら「当たりまえ」になっていく。そんな幸せを夢見て頑張っている人々がきっと沢山いるんだろうな。
今回は色々なことを考えながら釣行記を書いていた。はやくこの状況を乗り越えて、皆と幸せを共有したい。

素敵な時間をありがとう。

さぁ次はどこへ行こうか。

  • Share:

You Might Also Like

0 コメント