<クリケット#10>
どうもFly.man.T.Tです。あけましておめでとうございます。
今年も釣りまくります。よろしくお願いいたします。
実家に帰省中なので地元の釣り場を紹介です。
突然ですが、岡山県の湯原というところはご存じでしょうか。
正確には湯原温泉街の自然ニジマス釣り場です。
私もフライをするようになってから知りました。フライ専用の釣り場で、一応管理釣り場ですが、ニジマスが自然繁殖している河川です。
私の実家から高速で2時間ほどで、帰省した際には必ず修行に行っております。
修行です・・・理由はハイプレッシャーであり、そしてストマックとフライが合わなければ絶対に釣れないからです。
ロッド、ティペットの太さ、キャスト、ドリフト、フライサイズ、掛けてからの駆け引き・・・などなどすべてのことが上手くいかなければ釣れません。もちろん時期によっては驚くほど簡単に釣れちゃうときもあります。
私が今年の夏に帰省した際の、釣行を少し振り返ってみます。
朝一のライズはユスリカのハッチに散発ライズに終わりなかなかしぶい状況から始まりました。
そして少し日が出てきたころ、対岸のオーバーハングの下でやってます・・・クルージングライズです。対岸のオーバーハングしている区間をゆったりと繰り返し、何匹かが捕食をしていました。
仲間内の情報では、1週間前にはクリケットやホッパーがよかったそうです。まさに真夏のテレストリアルパタンです。そこで#10のホッパー系のフライを流しますがガン無視。続いてクリケット。これまた見向きもせず。
<#18 CDCアント>
ミソはCDCの色です。ホワイトなどの明るい色は湯原では見向きもされないんです。要はナチュラルに近い色のCDCを使います。ちなみにこれはダークタンです。
そしてキャスト。
フィーディングレーンから30㎝ほどズレてしまいましたが、ゆらりとフライに反応した魚の頭が、ゆったりと水面を割りました。一呼吸置いてから、しっかりとフッキング。確実に70㎝を超える、一番でかいやつでした。一気に走られて、対岸の岩盤で擦れてあっけなくラインブレーク。しかしこれで魚の捕食パタンがつかめた気がしました。
確実に今日はアントパタンだと、確信し少し場を休ませてライズしていた違う魚をロックオン。緩い流れにラインを送り込むと、疑うことなく魚もフライを吸い込む。慎重にやり取りした結果手に出来たジャスト60㎝。本日最初の魚です。
<#18 CDCアントにて>
そして日が高くなり、ライズも減ったのでお昼ご飯を食べて昼寝・・・
夕方から再開です。夕方は活性が一気に上がり30~40㎝のかわいいニジマスが飽きない程度に顔を出してくれました。
そしてこの時期はなんと言っても、日暮れ時のヒゲナガカワトビケラのマッチザハッチの釣りが熱いです・・・
ちなみにフライは、ヒゲナガを模したこのようなものを使います。
<#10 ヒゲナガアダルトパタン>
ヒゲナガは日暮れと同時に水上羽化を始めます。特徴として、水面で羽化した直後はうまく飛び立つことが出来ず、緩い流れを求めて水面を這うように動き回ります。そして緩い流れにたどり着き、上手く飛び立てたものだけがアダルトになります。
その水面をはい回るヒゲナガを求めて、ニジマスがすさまじい音を立てて捕食を繰り返します。そこを狙うわけです。
フライの釣りではタブーですが、はい回るヒゲナガを演出するためにわざと、フライを水面で軽く引っ張ったり止めたりします。私の予想ですが、ニジマスは水面の波紋をめがけてアタックしてくるのだと思います。
そして日暮れになり、ぽつぽつと水面にヒゲナガが出てきました。すると流心で、バコッとすごい音をたてて一匹がライズをしました。それを皮切りに、目の前の大きなプールですさまじい音を立てて何匹ものニジマスがライズを始めました。
そしてついにかけました。今までの魚とはトルクが明らかに違います。出されては寄せて、またラインを出され。気づけばあたりは真っ暗になっていました。
<68㎝のグラマラスレインボー>
と、こんな感じで私はますます湯原という釣り場に魅了されていっております。
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